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建築家の失敗とは?

「住宅特集」という専門家向けの建築雑誌がありますが
最近「住宅の設計力」というコラムが始まり、
毎月、有名な建築家が、
住宅設計にまつわる、様々な悩みや経験、ポリシーなどを
けっこうリアルに書いていて、
興味深いです。

失敗の様子や、悩みの内容など、
程度の差こそあれ、身にしみる内容です。

失敗とは、たとえばどんなことかというと、
2月号の宮本氏が書いているような、

「クライアントさんのいう通りにやって、結局クライアントさんも
気に入らなかった」というのがあります。

私も一つ経験が・・。
駆け出しの20代のころ、
結婚式場のインテリアデザインをしていて、
クライアントさんに、
親族の更衣室二面全面に、鏡を張ってほしいと言われたことがあります。
いわゆる合わせ鏡です。
姿が無限に映って、普通は長いこと中にいると気分が悪くなってしまいます。

なんとか説得しようとしたのですが、
最後は、部長さんに一喝されて
図面に書き込みました。
結果は、ご想像の通りです。
(ご本人は大満足でしたが、利用者の気持ち悪そうな様子が
 今でも思い出されます。)

今だったら、実際に二枚の鏡を用意して見せたり、
第三者の意見も聞いてもらったり、
別のデザイン案を出したりして、
納得していただけるかもしれませんが、
当時は力不足でした。

現在でも、なかなか納得していただけない局面
というのはありますが、
明らかにクライアントさんの不利益になるようなことは、
時間をかけてご説明し、「合わせ鏡」と同じ過ちをしないよう
努力しています。
結果、完成後、「良かった」と
喜んでもらえるようになりました。

実物を提示できない、一品物の建築というのは、
なかなか難しい仕事だなあと
思います。


それにしても、前述の宮本氏。
クライアントさんに泣かれてしまって・・というのは、
なかなかおつらい立場だったでしょうね。 despair 


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*** 伊藤裕子設計室HP  ***

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